Heavenly sky-あたしと君に残された日々-






『何すんねん、このアホんだら!』


頭を押さえて立ち上がる。


日向に吠えたのは良いけれど、当の本人はあたしの事なんて完全にスルーで、


「はよ帰れやお前も」


その言葉は、座ったままの疾風に向けられた。


二人の視線がぶつかり、また言い合いが始まるのかと興味本位で眺めていると…。


あたしの予想は外れ、疾風は日向から目を逸らし立ち上がった。






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