Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
『陽菜の夏は騒がしそうやなぁ〜』
ふと声のした方に振り向くと、それまで居なかった疾風が窓枠に足をかけて座り、こっちに手を振っていた。
『疾風!あんたおっそいわぁ。待ちくたびれてたんやで?』
あたしがふて腐れて唇を尖らすと、疾風は『悪い悪い』と悪びれない様子で謝る。
『今さっき起きたんやわ。………痛っ!』
取り敢えず、そんな疾風に一発ゲンコツを食らわしておいた。