Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
『そっか、俺黒髪やからモテへんかったんやなっ!』
真剣な顔してそう言った疾風に、あたしは『あははっ…』と乾いた笑いを洩らした。
『性格が濃すぎるんや…』
疾風に聞こえないくらいの声で、あたしがそう呟いたのは言うまでもない。
「えー…と。金銀ペアが戻って来たところで、夏休みの課題を配る」
ニッと楽しそうに白い歯を見せた浜崎に、クラス中からブーイングの声が上がった。