Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
うにょうにょと床を這うあたしの周りでは、テレビを見てバカ笑いする日向と、静かに小説なんか読んでる壱夜。
そして、疾風は日向のベットを独占して爆睡中。
『はぁ…』と、わざとらしく溜息を吐いてみても、誰の視線も向けられない。
『なぁイチ、そんな文字ばっかよぅ読めんなぁ…』
寝転んで頬杖を付きながら壱夜を見上げると、眼鏡の渕から鈍色の瞳を覗かせた。
壱夜は目があんまり良くないのか、授業中や本を読むときは眼鏡をしている。