Heavenly sky-あたしと君に残された日々-






にひひっと勝利の笑みを浮かべると、日向は悔しそうに眉を歪ませた。


『ビバサマー!海やで海!!』


「…最悪や」


『“鳴かぬなら鳴かせてみせようほととぎす”あたしは豊臣秀吉のように努力家やから♪』


『あはっ』と暢気なあたしに日向は怪訝な表情。


「“殺してしまえほととぎす”どっちかて言うとお前は信長の方やろ。」


アホみたいに笑うあたしは、日向が呟いた言葉なんて聞こえてなくて…


ただ海に行けるんだと、部屋中を響かせる声で喜んでいた。






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