Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
「何騒いでんの?」
背後から聞き慣れた声が落とされて振り返ると、パラソルを持った壱夜が立っていた。
『イチ〜聞いて!日向の体重がなぁ…』
側に駆け寄って抱き着いたあたしに、壱夜は柔和な笑みを浮かべる。
「どうした?」
『あれ、疾風は?』
その場にいない疾風に首を傾げると、壱夜はまた楽しそうに笑って…
「あ、置いて来ちゃった」
少しふざけたようにあたしの頭を撫でた。