Heavenly sky-あたしと君に残された日々-






―――★


「イチ、どうするんやこれ」


パラソルの下、困り果てた日向が溜息混じりに言った。


「いや、俺に聞かれても困る」


それに答える壱夜も困った様子で、周りに集まる数人の女子を見渡す。


煩いほどに喚く甲高い女子の声は、例え耳栓をしたとしても聞こえそうな位だ。


「マジで勘弁…」


額を押さえた日向は「陽菜帰って来やんな」と、辺りを見回しながら付け足した。









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