Heavenly sky-あたしと君に残された日々-






…あいつの事やから寄り道でもしてるんやろ。


そう思いながらも、どこか心配してしまう。


こんな性分だから仕方ないけれど、特に陽菜の事となると昔からそうだった。


だから今でも事故の事を思い出すと辛くなる。


―――守れなかった事が、何も出来なかった自分が。


「イチ、俺陽菜探して来るわ」


「待て」


そう言って立ち上がった日向の腕を、壱夜は軽く掴み止めた。






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