Heavenly sky-あたしと君に残された日々-






妹の美波(ミナミ)の靴は玄関に無かったから、きっと出掛けてるんだろう。


お父さんは会社だから――…今居るのはお母さんだけ。


…なのに、リビングからは何の音もしない。


普段ならそんな事気にならない筈なのに、今日は少し違った。


物音一つしない部屋に胸騒ぎがしたのは初めてで、正直少し困惑した。


身体が引き寄せられるようにリビングに向かい、ゆっくりと足を進めてく。







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