Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
★4th Ghost
☆感じた違和感
「何してんねん、陽菜」
蒸し暑い日向の部屋。
どこまでも続く青い空が窓から見える。
あたしの視界には、天井と下から見た壱夜の顔だけ。
呆れた感じの日向の声が届き、あたしはゴロンと寝返りを打った。
『だって眠いんやもん。イチの膝枕は最高やわぁ~』
胡座を組む壱夜の脚に頭を乗せながら、襲ってくる睡魔に瞼が落ちそうになる。
「寝るんだったらベットの方がいいだろ?」
そんなあたしに壱夜は黒縁眼鏡から鈍色の瞳を覗かせ、読んでいた小説をパタンと閉じた。