Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
「俺だけ勉強とか…ほんま終わってるやろ」
本日一番とも思える大きな溜め息を吐き出した日向は、壁にもたれて座り込むと項垂れる。
普段あまり見ること無い彼のつむじが、少し可愛いなんて思ってしまった。
『皆おらんねんもん。一人で日向待つとか、おもんないやん…』
唇を尖らせ少し拗ねたあたしに、ビー玉のような瞳が向けられる。
次に頬を膨らませたら「まぁ…そうやな」って、日向が立ち上がり――…