Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
「補習だるかったなぁ~」
「うん。仁美あの先生嫌いやもん」
途端、聞こえてきた会話。
そこには女子生徒がいるだけで、特に変わった所はない。
けど、確かに疾風の視線は彼女達で―――…
「この後暇なん?」
「んー…今日も病院」
「そっか、まだ目ぇ覚めて無いんやな」
「うん。でもお兄ちゃん強いから…」
その瞬間、ゆっくりと疾風の瞳の奥が悲しみの色で染まった。