Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
『疾風っ!待って!』
さっきとは打って変わり、あたしが疾風を追いかける。
屋上に飛び出しても尚、猛スピードで飛び続ける彼にあたしも意地になって…
『待ってって言うてるやんか!』
大声で叫ぶと共に、後ろから疾風の体に抱きついた。
逃げようとするのを必死で止めて、疾風もそれに気付いたのか飛ぶ力を緩める。
『いきなりどうしたんよ、疾風』
ゆっくりと体から離れて、背を向けたままの疾風のシャツをくしゃっと掴んだ。