Heavenly sky-あたしと君に残された日々-




…たった一枚のシャツからでも伝わる。


疾風の体が震えているのが。


『疾風…あのさ―――』


『ごめん』


『…え?』


突然あたしの言葉を遮った疾風に、自分でも分かるくらい情けない声が洩れた。


それは、何に対しての“ごめん”やの?


聞きたくても聞けない質問が、喉の奥で引っかかる。


でもその答えは、振り返った疾風の切ない表情を見ると、聞かなくても何となく分かってしまって―――…





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