Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
“また明日”
そう笑って、答えるはず__だった。
疾風の嘘の笑顔に、まんまと騙されてやるはずだった。
『待って、疾風』
…でも、無理だった。
そんな悲しい瞳をしている疾風を、今一人にするなんて…あたしには無理だった。
静かに屋上から飛び立とうとする彼の手を掴み、グッと引き寄せる。
『何であんた…そんな悲しそうんなんよ…』
訴えるように呟いた自分の声が、これ以上なく鮮明に屋上に響いた。