Heavenly sky-あたしと君に残された日々-






幽霊ってのは何かと便利で、空中に浮かぶ事が出来れば空を飛ぶことだって自由自在。


おまけに物や人だって擦り抜ける事が出来る。


なんだかんだで、すっかりあたしは幽霊ライフを満喫していた。


それにしても、随分と余裕の日向は完全に夢の中。


あたしは爆睡している日向の机前に降り立つと、息を目一杯吸い込んだ。


“準備完了”


心の中でそう呟いて、ちょっと悪戯な笑みを浮かべる。






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