Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
あたしの願いが届いたのか、それから5分ほどして疾風がムクッと起き上がり、やっとあたしも嘘の夢から覚める事ができた。
わざとらしく目をこすっていると、壱夜に「お前ら真っ昼間からよくこんな時間まで寝れるな」って言われて、時計を見てみるとあれからもう3時間も経っている。
結構な時間ウソ寝してたんやなぁ、なんて考えながら視線を上げると、珍しく真剣な表情をした疾風と目が合って―――…
『陽菜、俺二人にもちゃんと話すわ』
『…うん』
その目を見ただけで、疾風がどんな想いで二人に話そうとしているのか、伝わってくるようだった。