Heavenly sky-あたしと君に残された日々-





もしかしたら日向は、疾風を突き放してしまうかもしれない。


―――そんな事あるはずないのに、この沈黙があたしの思考の行方をおかしくさせる。


『…っ…』


だから、口を開こうとした。


疾風は何も悪くない、数奇な運命に導かされてしまっただけだと。


でも、そんな必要はなかった。


やっぱり日向は、幼い頃からいつも“日向”だった。






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