Heavenly sky-あたしと君に残された日々-





―――☆


『おっそいぞ、日向』


あれから約20分。


すっかり目の覚めたあたしの数歩先を歩いていた日向に、珍しく早起きでもしたのか疾風が腕を組みながら言った。


生徒たちがとっくに校舎で授業を受けているんだと分かるのは、校門前に疾風と日向と壱夜、そしてあたししか見当たらないから。


「あーうん。わりぃ」


あたしのせいだと言い訳するのも面倒くさいのか、ほぼスルー気味に疾風の横を通り過ぎた日向に、疾風はいつもの如くぎゃあぎゃあ吠える。





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