Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
ふと開いたままのドアの先に目をやると、仁美ちゃんと一緒に追いかけて来たのか日向と壱夜が立っていた。
あたしがフッと笑うと、日向も同じように笑い返す。
その事に何故か安心した。
「そうや、疾風は?」
本当に目覚めたばかりなのか、何も知らないらしい大悟が仁美ちゃんを離して問う。
その先にいた母親らしき女性が泣き腫らした目を見開き、そして俯いた。
「疾風君は―――…あの日亡くなった」
伏し目がちな母が口を開き、今度は大悟の目が見開かれる。
「嘘やろ…?」
―――神様を残酷だと思った。