Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
ぎゅっと握ったあたしの拳がガタガタと震えだし、寄りかかっている日向の胸をドンと叩く。
驚いたように眉を上げた日向が咄嗟に腕を掴むと、あたしの震えた声が雨に混じって聞こえた。
「…いや……嫌や」
「陽菜?」
「……なして」
「え?」
「離してっ!」
再びドンッと胸を押しのけ立ち上がり、悲しそうな顔をした日向を背中に走り出す。
必死に足を動かして、日向があたしを呼ぶ声も無視すると公園を抜けた。