Heavenly sky-あたしと君に残された日々-





顔に雨が掛かっても、転びそうになってもその足を止める事は無い。


まるで何かから逃げるように走り続けるその姿に、またあの日の夢なんだと思った。


これで何回目なのかも分からない。


けど…必ずあたしが轢かれる直前で、いつも最後には目が覚める。


「日向のアホ!」


「おい、陽菜待てやっ」


血相を変えた日向が必死であたしを追いかけるけど、それを振り払い逃げる。


「だから日向は何も悪くないって、さっきから言ってるやんか!」


「どこがやねん!お前がそんなんされて、俺が黙ってると思うんか!?」







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