Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
『日向、おーい?』
今まさに着替え中だったのか、上半身裸の日向が隣でシャツを持ったまま動かない。
そんなお色気シーンはもう十分だから、早く覚醒してくれと思う。
「おまっ…いきなり大声で寝言をさらすな!」
…そうあたしに負けないくらいの大声で、対抗するかのように日向の思考回路が働き始めたのは、それから3分も経ってからだった。
『カップラーメン出来るやん…』
「は?」
『何でもない。独り言』
「はぁ!?」
騒がしくシャツを着て、いつもの事ながら適当に赤のネクタイを結ぶ日向。