Heavenly sky-あたしと君に残された日々-





その後ろ姿を見ながら、あたしは静かに口を開いた。



『なぁ…日向』


「ん?」


『うち、今日また事故の夢みてん』


「……」


ピクリと一瞬反応を見せた日向が、靴下を履く手を止める。


その姿に変な違和感を感じたのは、きっと気のせいなんかじゃない。


疾風もあたしと一緒で、初めは自分がどうして死んだのか覚えていなかった。


だけど、彼は全てを思い出した。


自分の死の裏に、大悟が絡んでいた事を。





< 500 / 841 >

この作品をシェア

pagetop