Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
その後ろ姿を見ながら、あたしは静かに口を開いた。
『なぁ…日向』
「ん?」
『うち、今日また事故の夢みてん』
「……」
ピクリと一瞬反応を見せた日向が、靴下を履く手を止める。
その姿に変な違和感を感じたのは、きっと気のせいなんかじゃない。
疾風もあたしと一緒で、初めは自分がどうして死んだのか覚えていなかった。
だけど、彼は全てを思い出した。
自分の死の裏に、大悟が絡んでいた事を。