Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
☆金髪少年日向くん
「お前、ほんまにやめろ!」
広い広い青空が広がり、雲が自由に形を変えて流れていく。
その広い空の下、叫んだ日向の声が屋上に木霊した。
『そないに怒らんでもええやんかぁ…』
「怒らんから、いきなり現れるのだけは止めてくれ」
口を尖らせて膨れっ面なあたしに、溜息混じりで顔を覗く日向。
その表情は半分呆れていて、
「俺の授業の邪魔すんなや」
『何がよ、寝てたくせに?』
口元を軽く上げたあたしが鼻をツンと突くと、日向は言葉を詰まらせた。