Heavenly sky-あたしと君に残された日々-





『…まじ?』


聞き返したあたしに対して、日向はげんなりした様子で一度だけ首を縦に振る。


数を聞くだけで気が遠くなりそうなそれに、思わず身の毛がよだった。


…そう、その数とは反省文の枚数。


まぁ簡単に言えば、問題を起こした生徒にとって一番厄介な物だ。


あたし達二人にとって反省文は、教科書よりも係わりたくない最強の天敵。


あの大きい原稿用紙に端から端まで原因、結果、そして反省の言葉を連ねるのは容易なことではない。





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