Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
だからかは分からないけど、さっきまで気を失っていたあの茶髪の男子は少し笑っていた。
ボコボコに腫れた顔で、不細工なツラを面白そうに歪めていた。
だから…思わずあたしが殴ってしまいそうだった。
日向達に何があったのかはよく分からなかったけれど、だいたい一人の人間に五人で殴りかかるって事にも腹が立つ。
なのに浜崎はなんにも分かってなくて、結局ここまでボコボコに殴った日向が悪いような言い方をする。
…そんな時、あの男が動いた。
少しだけ怪しい笑みを湛えて、ガラリと生徒指導室を開けるのは、他でもない壱夜。