Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
「俺らが先に手ぇ出したやと!?いきなり殴りかかって来たんはこのアホやろ!」
…どうやら、彼は我慢できなかったらしい。
今にも殴ってしまいそうな程に手を震わせるせて、ペラペラと機械のように嘘を吐く壱夜の胸ぐらを掴む彼は、かなり頭にきている様子。
“そこのアホ”…もとい日向を片手で指さしながら、凄い形相で壱夜を睨んだ。
けれど当の壱夜は全く表情を変えず、ただ自分よりも背の低い茶髪を見下ろす。
「お前さ、この期に及んでまだ言い訳する気?」
「は?」
「大体、五人で一人を袋にするって、プライドないわけ?」
「お前、意味分から……」
「つか、やり方きたねぇんだよ」