Heavenly sky-あたしと君に残された日々-





容赦なく茶髪の言葉を遮ると、ぴしゃりと言ってのけた壱夜。


…もちろん、嘘を吐いてるのはこっちの方。


これには当然黙ってられず、後ろで座っていた他の四人も立ち上がって反論し出した。


―――しかし。


「先生、これ見たらどっちが先に手を出したか分かるでしょ?」


すかさず壱夜が掴まれた自分の胸倉を指さしながら、浜崎の方へと視線を向けた。


…詐欺師だけじゃなくて役者も出来るんじゃないか、この人。


あたしが直後にそう思ったのは言うまでもない。




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