Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
壱夜の少し悪戯っぽい視線に、浜崎が眉根を寄せる。
大人しく座ってる日向に対し、立ち上がって怒声を発する五人。
その中には、今まさに壱夜の胸倉を掴んで、睨みつける茶髪の男もいる。
―――今どちらが有利なのか、それは一目瞭然だった。
「稲葉…お前は前にも暴力沙汰で、停学を食らった事があったよな?」
数秒して、浜崎が溜息を吐きだしながら呆れたように言った。
“稲葉”…と言うらしい茶髪は、バツの悪そうな顔で視線を落とす。