Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
「弘樹っ!!」
―――突如聞こえた叫びにも似た声に、あたしの頭を撫でていた先輩の手が大きく揺れた。
…それだけで全てを悟ってしまうあたしは、実はとても頭の回転が良い人間なのかもしれない。
普段はその才能が隠れているだけで、実は物凄く賢い人間なのかもしれない。
…なんて、そんなありえない事さえ思わせる程、すぐにあたしは悟ってしまった。
―――弘樹の彼女…綾子が、そこにいたんだって。