Heavenly sky-あたしと君に残された日々-





『―――それからやねん。綾子がうちを恨むようになったんは』


「……」


『…少ししてから日向が屋上のカギを壊して、それからうちと先輩が一緒にサボることは無くなった』


口を閉じ視線を上げると、壱夜は難しい顔で空を見上げていた。


その様子で何か言いたいんだろうなって分かってしまうあたしは、やっぱり賢いのかもしれない。


「陽菜は……」と、予想通りに口を開いた壱夜は、鈍色に光る瞳をこっちに向けて―――…




< 596 / 841 >

この作品をシェア

pagetop