Heavenly sky-あたしと君に残された日々-




―――☆


『ちょ、日向遅刻やで!』


「ん~…」


『寝ぼけてんと、はよ起きてっ!』


力任せに寝ている日向を揺らし、ハンガーにかかったままの制服をほっぽり投げる。


…この、あほんだらぁっ!


努力も虚しくとっくに昼近くだと知らせる時計の針は、しっかりと11時を指し示す。


「いっ…いだだだぁっ!!」


『はよ起きんかっ!この遅刻魔!』


「は、腹…直撃…」


―――いい加減に面倒臭くなったあたしが、寝ている日向の上に叫び乗った事によって、この日の彼は最悪の眼覚めを迎えた。




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