Heavenly sky-あたしと君に残された日々-





『イチ、おっはよー』


「…はよ」


『日向連れて来たぁっ』


教室に入り真っ先にその姿を見つけたあたしに、まだ眠そうな声が返って来る。


壱夜の背中に飛びつき一人テンションの高いあたしは、対して凄い事でもない“それ”を大袈裟に語ってみせる。


『ひーなーたーっ!』


「なんやねん…俺は眠いんじゃあ…」


『もうお昼やし、3人で購買で焼きそばパン買って屋上行こっ!』


日向の停学が解けて戻って来た変わりない生活は、やっぱり楽しくて気分が上がる。


こんな事を感じるなんて、あたしはやっぱり日向が居ないと生きられないんだな―――…なんて思ってみたり。





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