Heavenly sky-あたしと君に残された日々-





頭をフル回転させ答えを導き出そうとしたものの、どうやらその答えは間違っていたようだ。


―――いつも無敵ちゃうやろ。


なんて言葉が頭に浮かび、思わず笑ってしまいそうになる。


「ほら、今日の俺のお財布事情や」


腹の奥からこみ上げてくる笑いにこらえながら、彼がポケットから取り出した500円玉をじぃ…っと見つめるあたしに、


日向は「分かったか?」と顔を覗き込んでくる。


『……』


―――日向の言いたいことは、よく分かった。





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