Heavenly sky-あたしと君に残された日々-





そう言って興味ない振りしている日向だけれど、全く効果が無いと言ったらウソになる。


だって、『日向のおたんこなす、どてかぼちゃ』と好き放題言うことに必死なあたしの横で、視界に映る彼の額には明らかな怒りマーク。


『日向の―――…ぐふっ!』


遂に聞き捨てならなくなったのか、口を日向に抑えられてあたしの声は途切れてしまう。


「俺をここまでコケにするとはいい度胸やなぁ?」


『うーうー!ぶみまへん!』


「だいたいお前肉体ないくせに、食べたもんどこに消えるんや?」


『…し、しりまへーん』


口を押さえられているせいで上手く喋れない。


日向は怒っているっていっても本気じゃなく、これはあたし達のいつものじゃれ合い。


手で口を塞がれながら、ぶーぶー言うあたしはそのまま購買まで連行されて―――…




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