Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
「ほら、いちごみるくとメロンパン」
―――何だかんだ言いながらもお目当ての“それ”を買ってくれた日向は、やっぱり優しいヤツだ。
もちろん、そんな日向の優しさを他にもあたしは嫌というほど知ってる。
あたしが一番知ってるんだと言っても、過言じゃないほど。
『ふふっ』
屋上から見上げた空にそんな事を思いながら、なんだか嬉しくて笑いが洩れた。
「何やねん、怖いからいきなり笑うなや」
『ははっ、ええやろ別にぃ』
「何がおもろいねん」
『ん?…幸せやなぁって、思っただけ』