Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
こてんと日向の体にもたれてメロンパンをかじると、口に軽い甘さが広がる。
…ほんと、肉体が無いのに味まで分かるなんて不思議だ。
ひと口分欠けているメロンパンを太陽に翳し、見つめながら考える。
ポンポンとあたしの頭を撫でた日向は「そうやな」と呟いて―――…
少し時間がたっていたからか、単にあたしの頭が悪いのか、それがさっきあたしの言った言葉への返事だって事には気付けなかった。
『何が?』
「ん?…ただの独り言や」
『ふーん。変なの』
でも日向が笑っていて何だかとても嬉しそうだったから、もうそれだけであたしはやっぱり幸せだと思った。