Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
あたしからメロンパンをひったくり、大口で頬張る日向。
―――“日向は…怖くない?”
「ん?…そんな目ぇせんくても全部食べへんって!心配すんなよ。な?」
こんな言葉、口に出来るはずがなかった。
日向があまりにも楽しそうに笑って、あたしの頭を撫でるから。
こてん…と優しく、あたしの肩に頭を乗せたりするから―――…
『もう!食べ過ぎやぁ~』
あたしは…いつも通りでいることにする。
これからも日向にとって、いつも通りの“陽菜”でいようと思う。
たとえ、もしその時が来ても。その時まで。
―――そう思ったのは、多分あたしだけの秘密。