Heavenly sky-あたしと君に残された日々-




―――先に目を逸らしたのは、先輩の方だった。


「杉山、ごめん…」


床を見つめながらの謝罪。


いきなりの事で何なのかさっぱりなあたしに対し、唇を噛み締めている日向には何の謝りか伝わっているらしい。


「昨日綾子が…陽菜ちゃんの机を窓から投げ捨てたらしくて」


付け足すようにそう言った弘樹に、日向があたしに目を向ける。


“何で言わへんねん”


そう口にしたそうな彼は、もう一度弘樹に視線を戻し、


「お前には関係ない」


冷たい口調で吐き捨てる。




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