Heavenly sky-あたしと君に残された日々-




「今度あの話口にしてみろ、お前のこと殺す」


物騒な言葉を吐いて手の力を緩めた日向に、先輩の苦しそうだった表情が少し和らいだ。…のもつかの間。


―――ダンッ!


直後もう一度力を込めた日向によって、弘樹の身体は壁へと投げつけられた。


「…帰る」


『え!?』


むくれたままの日向がぼそっと呟いて歩きだし、その後に壱夜もついていく。


『あ、わ!え?ちょっと!』


座り込んだままの先輩と、廊下を歩いていく日向達を交互に見つめながら、一人挙動不審なあたし。




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