Heavenly sky-あたしと君に残された日々-




まるでライオンの鬣(たてがみ)のよう透き通る髪に、端正な顔。


『…日向』


そう、この狭いベッドの上、隣で眠っているのは紛れもないあたしの幼なじみ。


可愛いその寝顔からは、さっきの怒ってた顔なんて想像できそうにない。


気持ち良さそうに寝ている日向を起こさないようにそっとカーテンを開くと、すぐ側のソファーで壱夜も横になっていた。


ゆったりとした呼吸音が聞こえるってことは、壱夜も夢の中らしい。


―――そういえばさっきの夢、何やったんやろ?


ふと思い出した“それ”に目をつむって息を吐きだすと、自分の両腕を軽く抱いた。


気付かないうちに、震えていたらしい。あたしの肩はガタガタと大きく揺れていた。





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