Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
『あ、あほっ!』
「痛っ…」
何にも考えてなさそうな顔に少々イラついて、ぐいっと目の前にある日向の顔を押し返す。
…なのに難なくあたしの手の平から抜け出すと、
「だから何やねん?」
次の瞬間にはまた目の前で怪訝な顔をして、あたしの視界に割り込んでくる。
寄せられた眉に力が入り首を傾げられて、何故か無性に追い詰められた気分になった。
『な、』
「…な?」
『なんで、』
「…なんで?」
『なんで、先輩殴ったん…よっ!』