Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
ぐいっと目の前にあった日向の顔をもう一度押し返すと、彼の唇が不機嫌そうに尖がる。
だけどいきなり殴られた先輩を目にしたあたしとしては、どうにも今の日向は悪者に見えてしまって…
『理由もなく殴ったんなら、先輩が可哀想や』
もっともな言葉を返すと、苦虫を噛み潰したように表情を変え、その顔を曇らせる。
「べつに俺は―――…」
バツが悪そうに首の後ろに手を当てる日向は、少し納得いかないといった表情で…
また少し、見えなかった距離を感じたあたしは、それを無性に寂しく感じた。