Heavenly sky-あたしと君に残された日々-




だったら聞かない方がいいなんて、そんな寂しい事言いたくなんかないけれど…


「陽菜には関係ないことや」


そんなバレバレの嘘を吐く君に、やっぱりあたしはいつも騙されたフリをする。


顎に手を当て、いつもの癖を見せながら言うなんて“関係ありあり”って白状してるようなものなのに。


じっと日向を見つめながら唇をへの字に曲げて、不満だというように眉を下げると…


よっぽどあたしの表情が酷かったのか、彼は困ったように下唇を噛んで、目にかかった前髪を掻きあげた。


『あ…』


ふと日向の手に目をやれば、少し焼けた肌の中に赤く血の滲んだ痕。





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