Heavenly sky-あたしと君に残された日々-





「いたっ…」


「あ、ごめん。ちょっと染みるかも…」


「ちょ、もっとはよ言おうや」


「あははっ!ごめんごめん~」


不安定なあたしの感情に、彼女の楽しそうな笑い声が滑車をかける。


日向の笑顔に胸が締め付けられて、段々と二人の姿がぼやけて行く。


ホントはさっきの夢の話、日向に聞いて欲しかった。


怖くて怖くて、日向がどこか遠くに行っちゃうんじゃないかって、不安になった。


けど、夢の事を言えば、あたしが死んだ日の話をすれば、日向が辛そうに俯くから…


―――だからやっぱり聞けない。




< 648 / 841 >

この作品をシェア

pagetop