Heavenly sky-あたしと君に残された日々-





『…か、可愛くないとか、いわ、言われんでも、分かって…るわ!』


鼻の奥がツンと痛い。


嗚咽が自分の意思とは勝手に洩れて、情けなく頭に響く。


ポカポカと日向の胸を叩くけど、あたしのパンチはどうしようもなくへなちょこで―――…


『…ふぇっ』


次の瞬間、意図も簡単に広い両腕に包まれたあたしは、それがちっとも効いてなかったんだと知った。





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