Heavenly sky-あたしと君に残された日々-






ただ、チラリとあたしに視線を向けて来た日向に、わざと気付かないふりをした。


……だって、


「陽菜ちゃんの変わり、あたしじゃあかん?」


甘い猫撫で声でそう言った彼女に、胸がズキンと痛かったから。


何言ってんのよ。


あたし、ちゃんとここにおるよ…。


そう叫びたいのに、出来ない幽霊の自分が悔しくて。


「…ん〜」


日向、はよ断ってぇや。


何で迷ってんのよ…


そんな風に、迷ってる日向を見るのが辛くて。





< 68 / 841 >

この作品をシェア

pagetop