Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
―――☆
『…はあー』
―――なんか憂鬱や。
そう思いながら、今日も笑えるくらい天気の良い空を見上げる。
自分でも気付かないくらい勝手に洩れていた溜息は、こんな大空には到底似合わない。
「でっかい溜息だな」
そう笑いながら言う壱夜は、「久しぶりにお弁当作ったから疲れた?」ってあたしの頭を撫でながら、たこさんウィンナーを口に運ぶ。
そんな壱夜に対し、あたしの溜息なんかこれっぽっちも興味ないと言った感じの日向は、
「陽菜おめー、また緑もじゃもじゃ入れやがったなー!」
そうあたしに悪態つきながら、“緑もじゃもじゃ”もといブロッコリーをお箸でつまんで、壱夜のお皿に移動させている。