Heavenly sky-あたしと君に残された日々-





『日向さぁ…いつなったらブロッコリー食べれるようなんのー?』


「アホ、そんな名前口にすんな」


呆れたように聞くと、余計に呆れるような答えが返って来る。


だから“バカじゃねぇの?”って目で見つめていると、「お前…もじゃもじゃ食いたいんか?」と、実に真剣な顔でブロッコリーを差しだされた。


―――本当、この能天気バカは…


『いらんわ、ハゲ!』


手の甲でブロッコリーを弾き飛ばそうとして、勢いよく日向の方へと腕を伸ばす。


―――けど、あたしの手がブロッコリーに触れる事はなかった。




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